今回は保険を売り込まないホームページには必要不可欠な「代理店の想い」を伝えるページについて解説します。
お客様からすれば、保険商品は同一メーカーの同一商品であればどこで加入しても同じです。
それなのになぜ、お客様はあなたの代理店を通して保険に加入するのでしょうか。
それは、お客様からすれば、あなたの代理店の想い、歴史、強みすべてが保険という商品に含まれているからなのです。
つまり、保険代理店というビジネスにおいては、代理店の想いは商品の一部なのです。
商品の一部、しかも自社が代理店として選ばれる決定的な部分なのですから、ホームページでは丁寧に代理店の想いをお客様に伝えなければならないのです。
(逆説的に言えば、商品の説明はメーカーにまかせて、代理店のホームページではそんなに行わなくても良いことになる。)
想いを余すこと無くお客様にお伝えするために
では、ホームページで代理店の想いをお客様にお伝えするにはどのようにすれば良いのでしょうか。
手っ取り早いのは「私たちの想い」のような、想いを詰め込んだページを作成することです。
もちろん、代理店の想いはホームページのいろいろな部分に現れることになりますが、まとめたページで直球勝負でお伝えするのが伝わりやすく良い方法です。
想いをまとめたページを作成する時に気をつけたいのが「想いの伝えモレ」です。
沢山の想いをもって日々業務に邁進しているのに、その想いをお客様にお伝え忘れるのはとてももったいないことです。
そのためには次の5つの視点から代理店の想いを分析して、お客様に伝えモレのないようにしてみましょう。
代理店の理念
「何のために代理店を経営しているのか」つまり代理店の経営目的をお客様にお伝えしましょう。
経営理念の文言そのものだけではなく、お客様になぜこの理念になったのか、どういう意味があるのかについても丁寧お伝えしましょう。
保険・リスクマネジメントについてのこだわり
保険という商品、リスクをマネジメントするということについてのこだわりをお伝えしましょう。
保険のような形のない商品だからこそ、販売している代理店が保険にどんな意味を見出しているのかをお客様にお伝えするべきです。
保険商品以外の付加価値についてのこだわり
保険商品以外にもお客様に対して付加価値サービスを行っている場合は、付加価値サービスについてのこだわりをお伝えしましょう。
保険以外のアドバイスや対策、地域のや業者間のネットワークなどについてお伝えしましょう。
地域活動やPR活動などについて
地域密着型の代理店は地域活動に参加するなどして、地域社会の一員として活動されていることでしょう。
お客様の生活のそばにいる代理店としての活動内容についてお伝えしましょう。
また、保険の専門家としての情報提供や周知活動などに参加している場合はそのことについてもお伝えするようにしましょう。
接客・おもてなしで心がけていること
保険代理店のビジネスはフェイス・トゥ・フェイスが基本。
お客様に接する上で心がけていること、大切にしていることについてもお伝えしましょう。
経営者と代理店の想いや強みを棚卸してから
このように5つの視点で自社の想いを分析してみると、想いはあるが言葉にできていなかったり、お客様にお伝えしきれていなかったことが多いことに気づくでしょう。
そんな時はホームページの原稿作成に取り掛かる前に自社の棚卸しを行い、想いを整理することが早道です。
「自社の経営理念」「保険という商品が世の中に必要な理由」「あなたの代理店が地域に必要な理由」「オーナーが大切にしている価値観」などを棚卸しして、言葉にしてみましょう。
また、代理店の想いは刻々と変化していくものです。想いを伝えるページも作りっぱなしにせず、年に一度程度見なおして、想いをアップデートするようにしましょう。
アップデートする際に全社で話しあうなどすると、社長の想いを社員に伝える良い機会になります。