ですから、地域密着型代理店が情報発信する場合は、保険のスペシャリストである代理店という「人」が存在すること、そして、そのスペシャリストが自分の人生にどのように関わりがあるのかということ、をホームページで丁寧に説明することが重要なのです。
スタッフこそ代理店の真の商品
お客様が保険商品の内容ではなくて、信頼できる人に期待しているのであれば、保険代理店の真の商品はスタッフだということができるでしょう。
ですからその真の商品であるスタッフについて丁寧に情報発信することが重要なのです。
ネットを検索した一見さんであれ、看板が気になっていた地域の方であれ、既契約者からのご紹介の方であれ、代理店に自ら連絡するのはとても不安なのです。
「ダマされないだろうか」「怒られたりしないだろうか」代理店が思う以上にお客様は「保険代理店」を怖がっています。
その不安を和らげるのが「スタッフの人間部分」の情報開示です。
代理店ホームページのスタッフ紹介ページで開示すべき3つの情報
では、代理店スタッフ情報としてどのような内容を開示していけば良いのでしょか。これはお客様の立場に立って考えるとよいでしょう。
筆者が代理店に提案しているのが、「1.どんな人なのか分かる情報」「2.お客様との共通点の手がかり」「3.スタッフ個人のストーリー」です。
1.どんな人なのか分かる情報
まずは「人」がわからないと話になりません。
やはりスタッフの写真が必須です。最近ではスタッフのイラストをホームページに掲載する代理店も増えていますが、やはり写真という本物の姿をご覧いただくのが、お客様にとって一番安心でしょう。
もちろん、イラストで親近感をもっていただくというのも良い作戦ですが、まずは写真を掲載し資金に余裕があればイラスト制作を依頼するとよいでしょう。
そして、スタッフのことがわかる、名前、年齢、出身地、資格などのプロフィール的な情報も開示しましょう。
2.お客様との共通点の手がかり
一見保険とは何の関係もない「出身地」「出身校」「趣味」「特技」「休日の過ごし方」などの情報も非常に大切です。
これはホームページをご覧になったお客様がスタッフとの共通点を見つけやすくするために開示する情報です。
保険募集を行う側からすると自らの保険知識や提案力をアピールしたいところですが、お客様からすると「この人出身が同じだ!」「同じ趣味だ!」「高校の先輩だ!」などのスタッフとの共通点を見つけたほうが断然安心なのです。
これは研修生出身で「プロフィールペーパー」を作ったことのある方はご存知ですね。
3.スタッフ個人のストーリー
もう一つダメ押しで情報を開示しておきたいのが、スタッフの個人的なストーリー。
他人の人生というのもはドラマチックに映り、感動したり共感したりできるものです。
「保険と出会う前(小さな頃など)」「保険との出会い」「保険代理店としての喜び」のような流れで、保険を軸に人生を振り返って自分のストーリーを書いてみましょう。
文章が少々読みにくくても大丈夫。お客様にとって面白い読み物になっていればOKです!
非協力的なスタッフにはどう対処する?
「スタッフ紹介」ページはスタッフの情報を開示するのですから、スタッフの協力なくしては作成できません。
情報開示を拒むスタッフが出てくることも多いです。そんな時には、「会社の売り込みのためではなく、はじめて当社のことを探してくれたお客様にご安心いただくために情報を開示するのだ」という情報開示の目的を説明してあげてください。どんなスタッフもお客様のためであれば、最後には情報開示に応じてくれるものです。